ソラナ、1週間で20%急落し130ドル｜LIBRA事件の余波大きく

ソラナ（SOL）の価格は27日、直近1週間の間に主要暗号資産（仮想通貨）の中で最も大きな20%安を記録し、130ドル台まで 下落した 。

ミームコイン関連のスキャンダルと市場の動揺

ソラナの価格下落は、セレブリティによる ミームコイン の推進や関連スキャンダルに起因していると推測される。

特に「LIBRA事件」が市場の大きな波紋を呼んだ。

この仮想通貨は、アルゼンチンのミレイ大統領のプロモーションを受けて時価総額約50億ドルに達したが、急激に崩壊。

ミレイ大統領の関与が反感を買い、政府調査が行われる事態に発展した。ミームコインに対する不安が高まり、ソラナの評価にも大きな影響を与えた。

ソラナの過剰な取引量

ソラナがミームコインの主要なプラットフォームとして台頭した背景には、低取引手数料と高速な取引速度、ユーザーフレンドリーなインフラがある。

しかし、これらの要素が過剰に利用された結果、ミームコインの取引が一時的に加熱し、ピーク時には1日で7万1千以上のミームコインが発行された。

しかし、最近ではその数は急激に減少し、現在では26,000にまで縮小している。ミームコイン取引のバブルが弾けたことで、ソラナへの投資家の信頼も低下した。

オープンインタレスト低下と市場動向

さらに、ソラナ先物のオープン・インタレストが過去1か月で44%減少したことが、投資家の関心の低下を示している。

これにより、過去最高の63.9億ドルから現在は35.7億ドルにまで減少した。

仮想通貨取引所 での取引量の急減も顕著で、CoinGeckoのデータによると、過去48時間で取引量は54%減少し、ソラナの時価総額660億ドルのうち、取引に回る資金はわずか50億ドルにとどまっている。

ソラナの価格下落は、ミームコイン市場の暴走とその後のバブル崩壊に深く関わっており、その影響を受けた投資家心理の悪化が顕著である。

加えて、過去のミームコインブームを支えた低い取引手数料や高速な取引速度が、現在では逆に過剰な供給と不安定さを生む原因となった。

これらの要因が相まって、ソラナの価格は急激な下落を見せ、市場全体にも深刻な影響を与えているとみられる。

【2月27日最新】ソラナ（SOL）の価格分析

ソラナ（SOL） は、2024年11月からビットコインの強気相場を牽引力として、価格上昇を始めた。

出典： TradingView SOL/USD 週足 (2023年～現在まで)

2023年11月に週足チャートでゴールデンクロスを形成したことにより、長期的な買い相場のシグナルが点灯した。

しかし、2025年に入り、トランプ大統領の就任後、価格は下落基調に転じた。特に、1月下旬からは急激な下落が始まり、2024年9月からの5ヶ月分の上昇幅をほぼ解消する動きが見られている。

週足チャートを見ると、100週移動平均線との乖離幅が縮小しており、今後は安値である110ドル付近に向かう下落が予想される。

現在、価格はこの110ドルのサポートラインを試す局面にあり、失敗すればさらに下値を探る展開も考えられる。

出典： TradingView SOL/USD 日足 (2024年11月～現在まで)

日足チャートでは、2月上旬に形成されたデッドクロスにより、売り圧力が加速している。この結果、重要なサポートラインである170ドルを下回り、短期的に弱気な市場心理が広がった。

現在、次のサポートラインとして120ドルが注目されており、この価格で支えられない場合、110ドルに向かう可能性が高い。

ただし、週足チャートでは上昇を示すゴールデンクロスが維持されており、長期的には上昇転換を期待できるだろう。

よって、短期的な調整を経て、再度上昇を始める可能性も考慮しなければならない。特に、過去の上昇局面では底堅いサポートが形成されており、その動きが再現されるかが注目ポイントとなる。

ソラナ相場の展望

1. 短期的な下落傾向：日足チャートでデッドクロスが確認され、170ドルのサポート割れ後、次のサポートである120ドルが視野に入る。
2. 110ドルの重要サポート：週足のサポートラインである110ドルが強い支えとなる可能性があり、ここで反発するかが次のポイント。
3. 長期的な反転の可能性：週足レベルでゴールデンクロスが維持されており、数ヶ月後には上昇トレンドに転じる可能性もある。

免責事項：本記事の価格予測は、入手可能なデータやトレンドに基づいたCrypto News Japan独自の相場分析を示したものであり、投資アドバイスを構成するものではありません。暗号資産は変動が激しく、将来価格の確実な保証はできません。資金の一部または全額を失う可能性があることを理解した上で、必ずご自身の調査およびリスク許容度に基づいて投資判断を行ってください。