仮想通貨デリバティブ取引所デリビット　ライセンス取得でドバイへ移転へ

ビットコイン（BTC）などの仮想通貨のオプションや先物を提供する世界最大級の取引所の1つであるデリビットが、新たな現地規制承認を得てドバイへ移転する。

デリビットグループのドバイ子会社デリビットFZEは、ドバイの仮想資産規制当局（VARA）から仮想資産サービスプロバイダー（VASP）のライセンスを取得したと 4月2日に発表した 。この新しいライセンスにより、デリビットはドバイで仮想通貨取引サービスを提供できるようになり、現物取引と先物やオプションなどの仮想通貨デリバティブ取引をカバーする。

発表によると、デリビットは間もなく、新しいライセンスを持つエンティティの下での運用開始に関する計画、条件、および正確なタイミングを共有する予定だ。

稼働を開始すると、デリビットはドバイの機関投資家と適格投資家にサービスを提供する。さらに、デリビットはパナマにあるブローカー関連会社を通じて、個人投資家顧客へのサービスを追って通知があるまで続ける。

ライセンス取得に加えて、デリビットはパナマからドバイへグローバル本社を移転し、元最高商務責任者であるルーク・ストライヤース氏を新CEOに任命する。

デリビットの共同創業者ジョン・ヤンセン氏は、VARAからの条件付きVASPライセンスの取得は「単なる規制上のマイルストーンではない」とし、「安全で透明なプラットフォームを提供するという当社のコミットメントの証だ」と語った。「ドバイでのオペレーションを確立することで、私たちはリーチを拡大するだけでなく、取引に選ばれるプラットフォームの地位を維持するという決意を再確認している」とヤンセン氏は付け加えた。

デリビットはデリバティブ取引に特化した主要な仮想通貨取引所で、2016年に設立され、バイナンスやバイビットなどと並ぶ最大の仮想通貨デリバティブプラットフォームの1つとして台頭している。

4月2日時点で、デリビットは1日あたり19億ドルを取引し、コインマーケットキャップによるとデリバティブ取引所として5番目に大きい。

VARAは2022年3月に設立され、ドバイ国際金融センターを除く、ドバイ首長国の特別開発区域および自由貿易区を含むすべてのゾーンでの仮想通貨関連活動の主要な規制当局である。規制フレームワークを立ち上げて以来、VARAはバイナンスやOKXなどの企業に複数の仮想通貨取引ライセンスを 発行している 。