英国ローモンド校、ビットコイン決済と教育導入の先駆けに
英国ローモンド校、ビットコイン決済を導入へ
英国スコットランドの私立校 ローモンド・スクール (Lomond School)は、授業料の支払いにビットコイン(Bitcoin/BTC)を導入すると発表した。
世界的なBTC導入の流れに対応し、金融リテラシーの向上を目的とした教育改革の一環として位置付けられている。さらに、同校は2025年秋からビットコインを扱う教育プログラムもカリキュラムに加える予定で、英国の教育界では先進的な取り組みとして注目されている。
この取り組みは、仮想通貨決済サービスを提供する CoinCorner との提携により実現。保護者は「CoinCorner Checkout」を通じて、学費をビットコインで支払えるようになる。学校側は導入に伴い、生徒や保護者への情報提供や技術サポートもするとしている。
実践を重視した仮想通貨教育の導入
ローモンド校では、単なる支払い手段としての導入にとどまらず、ビットコインを教育の一環として本格的に扱う。
今回の導入は、学校側が時代の変化を教育に取り入れる姿勢を示すものと受け止められており、生徒や保護者にとっても、仮想通貨が単なる投機対象ではなく、現実の生活や学習の場に入り込んでくる現象として体験できる点が注目されている。同校の 公式サイト によれば、導入予定の教育プログラムでは、ビットコインの歴史や仕組み、採掘(マイニング)、保存方法、トランザクションの仕組み、そしてビットコインがどのようにお金として機能するのかといった幅広いテーマが扱われる。生徒たちは段階的にこれらの内容に触れ、責任ある使い方や批判的思考のもとでの理解を深めることが目的とされている。
教育理念と人材育成への狙い
学校関係者は、今回の取り組みを「単なるトレンドの追随ではなく、未来の金融に対応できる人材を育てるための第一歩」と位置づけている。
生徒たちが「未来の通貨」について早い段階から学ぶ機会を提供することで、社会の変化に適応できる柔軟な思考力を育むことを目指している。
仮想通貨が学校に与えるインパクト
今回のローモンド校の試みは、教育と仮想通貨を結びつける先行事例として、英国のみならず国際的にも注目されている。
仮想通貨を決済と教育の両面で導入する学校はまだ少なく、他の教育機関への波及効果も期待される。特に、今回の導入は、学校側が時代の変化を教育に取り入れる姿勢を示すものと受け止められており、生徒や保護者にとっても、仮想通貨が単なる投機対象ではなく、現実の生活や学習の場に入り込んでくる現象として体験できる。このような実例が増えていけば、仮想通貨への理解や社会的受容の進展につながる可能性もある。
英国では教育現場におけるデジタル化の推進が進められているが、今回のローモンド校のような事例は、金融教育の現代化に向けた動きとして評価されつつある。ビットコインに関する実践的な学びを通じて、生徒たちが社会課題やテクノロジーの進化を主体的に捉える力を育むことが期待されている。
現在と将来を見据えた運用方針
現在、ローモンド校は受け取ったビットコインを即時に法定通貨へ換金する方針を採っており、価格変動リスクを回避する形で導入を進めている。
一方で、将来的には一定のビットコインを保有する「準備金」の設立も検討されており、市場動向や学校の財務方針に応じて運用方針が変化する可能性もある。
今後は、こうした導入方針の変遷や教育効果についての検証が進められる予定であり、仮想通貨の社会的受容や教育的価値を探る新たなモデルケースとして、業界内外から関心を集めている。
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