Bitget App
スマートな取引を実現
暗号資産を購入市場取引先物コピートレードBotsBitget Earn
イーサリアム「Pectra」アップグレードのメインネット実装が延期、テストネットでの不具合受け

イーサリアム「Pectra」アップグレードのメインネット実装が延期、テストネットでの不具合受け

neweconomy-news (JP)2025/03/07 08:06
著者:大津賀新也

Pectraのメインネット実装が延期

イーサリアム(Ethereum)の大型アップグレード「ペクトラ(Pectra)」のメインネット実装が延期となった。3月6日に行われた開発者会議「Ethereum All Core Developers(ACD)コール」にて決定した。

今回の決定は、テストネット「ホルスキー(Holesky)」および「セポリア(Sepolia)」で「ペクトラ」を実装した際に発生した問題を受けてのものだ。

2月24日に実施された「ホルスキー」での不具合は、「ペクトラ」実装時にクライアントソフトの設定ミスによりチェーンの分岐(ファイナリティ問題)が発生した。Besu、Nethermind、go-ethereumといった複数のクライアントで設定の問題があり、ネットワークが分裂して最終合意に達しない状態となった。「ホルスキー」では現在も多くのバリデータがオフラインとなり停止状態になっている。

そして3月5日に実施した「セポリア」でのテストでは、同テストネットの「許可型の入金コントラクト(permissioned deposit contract)の設定不備」により、多くの実行クライアントが正常に取引をブロックに取り込めない現象が発生した。

なおこの問題は「セポリア」の設定によるもので、「ペクトラ」には原因はなく、メインネットでは発生しないものと説明されていた。なお開発者らはこの問題の原因を突き止め、対応を実施。現在「セポリア」は正常に動作している。

これらをうけ「ACDコール」では、「テストネット上の問題を踏まえ性急に本番導入せず、原因解明と再発防止策を講じる」という方針が示され、メインネットへの「ペクトラ」実装の延期が決定された。

また開発者らはメインネット実装延期の発表とともに、新たなテスト計画を打ち出している。停止している「ホルスキー」の代替環境として、既存のネットワークを一時的にコピーしたテスト環境「シャドーフォーク」を立ち上げ、「ペクトラ」のテストを進める考えだ。「ホルスキー」の復旧を待てば数週間の遅れになるが、「シャドーフォーク」を利用すればテストが継続できるとされている。なお「シャドーフォーク」は1週間程度で構築でき、テスト終了となれば破棄される予定だ。

また「ホルスキー」の不具合については、全バリデーターの67%が設定更新し、復旧すれば正常稼働するとのこと。3月下旬の復旧が見込まれている。

メインネット実装予定日については、開発者会議で「現時点で未定」と明言された。前述したテストにて検証データが揃った段階で改めて日程が決められる。

 画像:iStocks/Cemile-Bingol

関連ニュース

  • イーサリアム「Pectra」アップグレード、テストネット「Sepolia」に実装
  • イーサリアム、次期アップグレード「Fusaka」を2025年中に実施か
  • イーサリアム財団、新たに2名の共同エグゼクティブディレクターを任命
  • イーサリアム「Pectra」アップグレード、テストネット「Holesky」で実装
  • イーサリアム財団の宮口あやがエグゼクティブ・ディレクター退任

関連するキーワード

#ETH

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

前の記事 ブラジルのフィンテック企業Meliuz、ビットコイン準備戦略を採用、株価急騰 次の記事 LINEの「Mini Dapp」、公開1カ月で累計ユーザー数3,500万人突破。Kaiaチェーンも急成長

合わせて読みたい記事

LINEの「Mini Dapp」、公開1カ月で累計ユーザー数3,500万人突破。Kaiaチェーンも急成長 LINEメッセンジャー内で提供される「Mini Dapp(ミニDApp)」の累計ユーザー数が、サービス開始から1カ月で3,500万回を突破した
あたらしい経済 編集部 ニュース
ブラジルのフィンテック企業Meliuz、ビットコイン準備戦略を採用、株価急騰 ブラジルのフィンテック企業メリアズ(Meliuz)は、新たな戦略を発表し、保有する準備金の一部をビットコインに割り当てる新たな戦略を3月6日に発表した
大津賀新也 ニュース
トランプ一族のDeFiプロジェクト、スイ財団と提携 ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領と、その家族が関わる暗号資産(仮想通貨)プロジェクト「ワールド・リバティ・ファイナンシャル(World Liberty Financial:WLFI)」が、スイ財団(Sui Foundation)と提携した
あたらしい経済 編集部 ニュース
トランプ大統領、「戦略的ビットコイン準備金」設立する大統領令に署名 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が、「戦略的ビットコイン準備金」を設立する大統領令に署名した
大津賀新也 ニュース
トランプ大統領、押収した暗号資産で国家準備金設立などの大統領令発表予定か=報道 ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が、3月7日に米ホワイトハウスで開催される初の暗号資産(仮想通貨)サミットにて、押収した暗号資産の売却を停止し国家準備金の設立に充てる等、暗号資産関連の複数の大統領令を発表する可能性があるようだ
あたらしい経済 編集部 ニュース
分離課税を目指し暗号資産を金商法の新区分に、自民党web3WGが改正案を公表 自由民主党デジタル社会推進本部web3ワーキンググループ(web3WG)が、暗号資産(仮想通貨)を金商法上「有価証券」とは異なる新たなアセットクラスとして位置付ける制度改正案を3月6日公表した
大津賀新也 ニュース
【3/6話題】オアシス上のトークンローンチプラットフォーム「yukichi[.]fun」、イーサリアムPectraがSepoliaに実装など(音声ニュース) ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。
あたらしい経済ポッドキャスト Sponsored
高速イーサL2「MegaETH」、テストネット展開へ Web2並のリアルタイム性能を備えたブロックチェーンを目指す「MegaETH(メガイーサ)」のテストネット展開とその後のスケジュールが、3月4日に発表された
田村聖次 ニュース
ビットワイズ、「アプトス現物ETF」を米SECに申請 米暗号資産運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、暗号資産アプトス(APT)の現物ETF(上場投資信託)に関する登録届出書「S-1申請書類(FORM S-1)」を米証券取引委員会(SEC)へ3月5日に提出した
大津賀新也 ニュース
0

免責事項:本記事の内容はあくまでも筆者の意見を反映したものであり、いかなる立場においても当プラットフォームを代表するものではありません。また、本記事は投資判断の参考となることを目的としたものではありません。

PoolX: 資産をロックして新しいトークンをゲット
最大12%のAPR!エアドロップを継続的に獲得しましょう!
今すぐロック