Bitget App
スマートな取引を実現
暗号資産を購入市場取引先物コピートレードBotsBitget Earn
ブラジルのフィンテック企業Meliuz、ビットコイン準備戦略を採用、株価急騰

ブラジルのフィンテック企業Meliuz、ビットコイン準備戦略を採用、株価急騰

neweconomy-news (JP)2025/03/07 08:06
著者:大津賀新也

ブラジルMeliuzがビットコイン準備戦略を採用

ブラジルのフィンテック企業メリアズ(Meliuz)は、新たな戦略を発表し、保有する準備金の一部をビットコインに割り当てる新たな戦略を3月6日に発表した。将来的には、ビットコインが財務資産の主要銘柄となる可能性もあると、同社は述べている。

なお同社のサンパウロ市場に上場する株価は、これを受けて25%以上急騰した。

メリアズは、ビットコイン投資を通じて「長期的なリターンの獲得」を目指しているという。米国のストラテジー(Strategy)や日本のメタプラネット(Metaplanet)といった、暗号資産(仮想通貨)を積極的に保有する企業から着想を得たと同社は話している。

証券報告書によるとメリアズは、保有する現金の最大10%をビットコインに割り当てられるとし、すでに45.72BTC(約410万ドル相当)を購入したとのこと。

2011年に設立されたメリアズは、当初オンラインストアでのキャッシュバックサービスを提供していたが、後に実店舗やアプリでの利用へと事業拡大し、現在では無料のデジタル口座やクレジットカードの提供も行っている。

同社は2020年末に株式公開を果たしたが、その後ブラジルの高金利環境の影響を受け、近年株価が大幅に下落した。しかし、証券報告書によると、同社は現在も2億4,000万レアル(約4,172万ドル)以上の純現金を保有しているという。

「当社の資本の相当額を固定収入投資に割り当てることは、一見賢明な戦略のように思えるが、実際には、これは大きな機会損失を生むと当社は考えています」とメリアズのイスラエル・サルメン(Israel Salmen)会長は声明で述べた。

さらにサルメン会長は「この(新たな)戦略は、メリアズの財務基盤を守り強化するだけでなく、世界的に進行中の金融変革において、我々が先駆者となる可能性も秘めている」と強調した。

メリアズはまた、「ビットコインを財務資産の主要戦略銘柄とすること」を含めた詳細な分析を進める予定であると発表した。

スイスの金融機関UBS BBのアナリストは、メリアズの戦略について、ブラジル企業では比較的新しい取り組みではあるが、「価値の保存手段や潜在的なリターンを求める世界的なトレンドと一致している」と指摘した。

「この戦略が成功すればメリアズは、暗号資産へのエクスポージャー(投資機会)を求める投資家を引きつける要因となるかもしれない」と、UBS BBのアナリストは顧客向けのレポートで述べた。一方で、「この戦略は、企業の業績にさらなる変動性をもたらす可能性もある」と警鐘を鳴らしている。

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Brazilian fintech Meliuz adopts bitcoin reserve strategy; shares soar
(Reporting by Gabriel Araujo and Paula Arend Laier; Editing by Alison Williams, Kirsten Donovan)
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
画像:Reuters

関連ニュース

  • トランプ大統領、「戦略的ビットコイン準備金」設立する大統領令に署名
  • メタプラネットが今週2度目のビットコイン追加購入、総保有数2,888BTCに
  • 元ブラジル代表ロナウジーニョ、BSCで公式トークン「STAR10」発行
  • ブラジル証券取引委員会、「XRP現物ETF」上場を世界で初承認
  • リップル社、ポルトガルとブラジル間の即時国際決済を実現。現地プロバイダーと提携で

関連するキーワード

#BTC

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

前の記事 トランプ一族のDeFiプロジェクト、スイ財団と提携 次の記事 イーサリアム「Pectra」アップグレードのメインネット実装が延期、テストネットでの不具合受け

合わせて読みたい記事

LINEの「Mini Dapp」、公開1カ月で累計ユーザー数3,500万人突破。Kaiaチェーンも急成長 LINEメッセンジャー内で提供される「Mini Dapp(ミニDApp)」の累計ユーザー数が、サービス開始から1カ月で3,500万回を突破した
あたらしい経済 編集部 ニュース
イーサリアム「Pectra」アップグレードのメインネット実装が延期、テストネットでの不具合受け イーサリアム(Ethereum)の大型アップグレード「ペクトラ(Pectra)」のメインネット実装が延期となった。3月6日に行われた開発者会議「Ethereum All Core Developers(ACD)コール」にて決定した
大津賀新也 ニュース
トランプ一族のDeFiプロジェクト、スイ財団と提携 ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領と、その家族が関わる暗号資産(仮想通貨)プロジェクト「ワールド・リバティ・ファイナンシャル(World Liberty Financial:WLFI)」が、スイ財団(Sui Foundation)と提携した
あたらしい経済 編集部 ニュース
トランプ大統領、「戦略的ビットコイン準備金」設立する大統領令に署名 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が、「戦略的ビットコイン準備金」を設立する大統領令に署名した
大津賀新也 ニュース
トランプ大統領、押収した暗号資産で国家準備金設立などの大統領令発表予定か=報道 ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が、3月7日に米ホワイトハウスで開催される初の暗号資産(仮想通貨)サミットにて、押収した暗号資産の売却を停止し国家準備金の設立に充てる等、暗号資産関連の複数の大統領令を発表する可能性があるようだ
あたらしい経済 編集部 ニュース
分離課税を目指し暗号資産を金商法の新区分に、自民党web3WGが改正案を公表 自由民主党デジタル社会推進本部web3ワーキンググループ(web3WG)が、暗号資産(仮想通貨)を金商法上「有価証券」とは異なる新たなアセットクラスとして位置付ける制度改正案を3月6日公表した
大津賀新也 ニュース
【3/6話題】オアシス上のトークンローンチプラットフォーム「yukichi[.]fun」、イーサリアムPectraがSepoliaに実装など(音声ニュース) ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。
あたらしい経済ポッドキャスト Sponsored
高速イーサL2「MegaETH」、テストネット展開へ Web2並のリアルタイム性能を備えたブロックチェーンを目指す「MegaETH(メガイーサ)」のテストネット展開とその後のスケジュールが、3月4日に発表された
田村聖次 ニュース
ビットワイズ、「アプトス現物ETF」を米SECに申請 米暗号資産運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、暗号資産アプトス(APT)の現物ETF(上場投資信託)に関する登録届出書「S-1申請書類(FORM S-1)」を米証券取引委員会(SEC)へ3月5日に提出した
大津賀新也 ニュース
0

免責事項:本記事の内容はあくまでも筆者の意見を反映したものであり、いかなる立場においても当プラットフォームを代表するものではありません。また、本記事は投資判断の参考となることを目的としたものではありません。

PoolX: 資産をロックして新しいトークンをゲット
最大12%のAPR!エアドロップを継続的に獲得しましょう!
今すぐロック