ソラナ、2日で22%の急落｜FTXによるステーキング解除影響か

ソラナ（SOL）の価格は5日、48時間比でおよそ22％下落し、一時140ドルを下回る動きが 見られた 。

ステーキング解除による売却圧力

ソラナ（SOL）の価格は、2023年1月下旬に記録した294ドルをピークに、その後は急激な下落を見せ、現在は136ドルにまで落ち込んでいる。

この価格下落の主な要因として、2022年に破綻した 仮想通貨取引所FTX とその関連企業Alameda Researchによる大量のSOLトークンのステーキング解除が挙げられる。

FTXおよびAlameda Researchは、合計3,030,000 SOLトークン（約4.31億ドル相当）の ステーキング 解除を実施し、それらを複数のウォレットに分配した。

Arkham Intelligenceのオンチェーンデータによると、最大の受取先となったウォレットには約892,800 SOL（約1.28億ドル相当）が転送され、さらに12以上のウォレットアドレスにはそれぞれ1000万ドル以上相当のSOLが移動している。

この急激な供給増加は市場に強い売却圧力を加え、価格の下落を引き起こした。

複合的な下落要因

ソラナ は過去1週間で極端な価格動向を見せており、急騰の後に再度大幅な下落を記録している。

2月2日には、ドナルド・トランプ大統領がソラナを戦略的暗号準備金の一部として発表したことを受けて、価格は一時180ドル近くまで急騰した。

しかし、翌日には急激な反転が起き、上昇幅をほぼ解消する形となった。この動きは典型的な「パンプ・アンド・ダンプ」イベントとして捉えられている。

現在、ソラナの価格は136.91ドルとなり、前日比で15%の下落を記録している。日々の取引量は35.82%減少し、87.7億ドルとなった。

また、先物市場のオープンインタレストは17%以上減少し、24時間の清算額は5900万ドルを超えている。

これにより、ソラナの市場センチメントは完全にネガティブに転じ、今後も弱気市場が続く可能性が高い。

【3月5日最新】ソラナ（SOL）の価格分析

ソラナ（SOL）は、2024年11月から ビットコイン の強気相場を牽引力として、価格上昇を始めた。

出典： TradingView SOL/USD 週足 (2023年～現在まで)

2023年11月に週足チャートでゴールデンクロスが発生し、長期的な買い相場のシグナルが点灯した。

しかし、2025年に入ってから、トランプ大統領の就任を契機に、ソラナの価格は下落基調に転じた。

特に1月下旬からの急激な価格下落により、2024年9月からの5ヶ月分の上げ幅をほぼ解消する形となった。

現在、週足チャートを確認すると、100週移動平均線との乖離が縮小している段階だ。今後は2024年8月来の安値である110ドル付近を試す下落が予想される。

もし110ドルでサポートが機能しなければ、次のサポートレベルである80ドル付近を目指す展開も視野に入る。

出典： TradingView SOL/USD 日足 (2024年11月～現在まで)

日足チャートに目を向けると、2月上旬に形成されたデッドクロスが、短期的な売り圧力を加速させている。

結果的に、重要なサポートラインである170ドルを下回り、弱気な市場心理が広がった。

直近では126ドルで反発しているが、売りトレンドが解消されていないため、再度126ドルのサポートを試す可能性が高い。

このサポートラインが崩れた場合、110ドル付近への下落が現実味を帯びる。

ソラナの今後の価格動向については、引き続き弱気の相場が続くと予測される。

もし反発したとしても短期的な動きに留まる可能性が高く、安定した上昇基調には戻りにくいだろう。下値圏でのサポートラインを意識しながら、慎重に相場を見守るべきだ。

ソラナ（SOL）相場の展望

• 110ドル付近のサポートが重要。これを割ると80ドル付近まで下落の可能性。
• 126ドルでの反発後も、売り圧力が強く、再び126ドル付近への下落が予想される。
• 長期的な上昇に転じるには、110ドル付近でのしっかりとしたサポートが必要。
• 短期的には依然として弱気な市場心理が支配しており、回復には時間を要する可能性が高い。

免責事項：本記事の価格予測は、入手可能なデータやトレンドに基づいたCrypto News Japan独自の相場分析を示したものであり、投資アドバイスを構成するものではありません。暗号資産は変動が激しく、将来価格の確実な保証はできません。資金の一部または全額を失う可能性があることを理解した上で、必ずご自身の調査およびリスク許容度に基づいて投資判断を行ってください。