米証券取引所ナスダックは、ヘデラネットワークのネイティブトークンであるHBARを保有する上場投資信託(ETF)の上場を 申請した 。

この申請は、アルトコインに連動するETF の上場を目指す取引所や資産運用会社による一連の申請の最新のものとなる。

取引開始には米証券取引委員会(SEC)の審査と承認が必要となる。

資産運用会社カナリー・キャピタル は2023年11月、SECに対し「カナリーHBAR ETF」の上場を申請した。このETFは、ヘデラのハッシュグラフ分散型台帳のネイティブ通貨であるHBARへのエクスポージャーを投資家に提供することを目的としている。

仮想通貨ETFの申請が相次ぐ

2017年に設立されたカナリー・キャピタルは、これまでにソラナ(SOL)、ライトコイン(LTC)、XRP(XRP)を保有するETFの上場も申請している。

また、他の発行会社からはポルカドット(DOT)、ドージコイン(DOGE)、オフィシャル・トランプ(TRUMP) などに連動するETFの申請も行われている。

さらに、既存のETFのルール変更に関するSECの承認待ちの申請もあり、ステーキング、オプション取引、現物償還などの新たな機能を加える提案がなされている。

SECは、ドナルド・トランプ氏が米国大統領として2期目に入った後、仮想通貨に対するスタンスを変更 したとされる。この影響を受け、2月には2つの仮想通貨インデックスETFが新たに市場に登場 した。

2月20日にはフランクリン・テンプルトンが、ビットコインとイーサリアムの両方を保有するETFを ローンチした 。2月14日に資産運用会社ハッシュデックスが「ナスダック・クリプト・インデックスUS ETF(NCIQ)」を 上場している 。

ライトコインETFの承認確率は90%

ブルームバーグ・インテリジェンス は、米国でのXRP ETF承認の確率を65%と見積もっている。また、ライトコインETFの承認確率は90%、ソラナETFの承認確率は70%と予測している。一方、HBAR ETFの承認確率については、まだ具体的な予測を発表していない。

バイデン前大統領の政権下では、SECが100件以上の仮想通貨企業に対する訴訟を起こし、証券法違反を主張していた。

2024年には、SECはスポットビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のETFを承認したものの、その他の仮想通貨に関連するETFの承認を阻んでいた。