SECとCFTC、仮想通貨規制で協力する合同諮問委員会の復活を模索

SECとCFTCが合同諮問委員会の復活を模索

SEC （米国証券取引委員会）と CFTC （米国商品先物取引委員会）は、仮想通貨規制で協力する選択肢を検討していると報じられている。

🚨SCOOPLET: With digital assets becoming a top priority for regulators, the @SECGov and @CFTC are currently discussing ways in which they can effectively collaborate on #crypto regulation, @FoxBusiness has learned.

One idea is to reinstate the charter for the CFTC-SEC joint… pic.twitter.com/5vJGhHyMro

— Eleanor Terrett (@EleanorTerrett) February 13, 2025

SECとCFTCは、リーダーシップの交代が続く中、仮想通貨セクターを規制するための協力について協議。2025年2月13日（木曜日）付けのX投稿でFox Newsの記者エレノア・テレット（Eleanor Terrett）氏によると、両機関は10年以上活動していない共同諮問（しもん）委員会の再設立を検討している。今後のリーダーシップ交代は、より明確なガイドラインを備えた仮想通貨に優しい規制環境の兆しとなるかもしれない。

CFTCとSECの新興規制問題諮問委員会は、2008年の金融危機で明らかになった規制のギャップに関する2009年の報告書を受けて、両機関間の連携を改善するために2010年に設立されている。設立目的は、リスクを特定し、機関の協力を促進することであったものの、同委員会はリーダーシップと優先事項の変更により2014年に活動を停止し、それ以降停止したままである。

米国の協調的な規制に向けた前向きな転換の表れか

CFTC のキャロライン・ファム（Caroline Pham）暫定委員長は委員会の復活を支持しており、これは米国の協調的な規制アプローチに向けた前向きな転換だとみられている。

SECもCFTCも、この問題が浮上して以来、公にコメントしていない。合同委員会の見直しは、トランプ大統領政権下での規制変更と合致。新たに任命されたAI（人工知能）および仮想通貨担当のデビッド・サックス（David Sacks）氏は、議会と協力して市場構造の立法化に取り組み、デジタル資産の透明性を高める予定だ。

さらに、デジタル資産市場に関する大統領ワーキンググループは、米国財務省、司法省、SEC などの主要機関に、2 月末までに仮想通貨に関連する法律を特定するよう指示。一方、議員や業界リーダーは、世界のデジタル資産市場における米国の競争力を維持するために、規制の明確化を要求。他国が枠組みを策定する中、適切な監督の下でイノベーションを促進することに焦点が当てられている。

より広範な規制の変化と一致する議論

この展開は、デジタル資産市場をめぐる規制に関する議論が勢いを増している中で起こったものであり、先週、CFTC暫定議長はCEOフォーラムを立ち上げたことで、仮想通貨企業は、委員会の規制策定に積極的に貢献する機会を得た。

進行中の議論は、より広範な規制の変化と一致。ドナルド・トランプ（Donald Trump）米国大統領は、ブライアン・クインテンツ（Brian Quintenz）氏を CFTC の委員長候補に指名。クインテンツ氏は以前 CFTC の委員を務めた人物だ。さらに、同大統領は、仮想通貨の支持者として知られているポール・アトキンス（Paul Atkins）氏を SEC のリーダーに指名した。現在、上院がアトキンス氏を承認するまで、マーク・ウエダ（Mark Uyeda）氏が議長を務めている。

両機関を仮想通貨支持派のリーダーが率いているため、市場の多くは、より明確なガイドラインとよりバランスの取れた規制アプローチに楽観的である。