トヨタグループ、初のセキュリティトークン社債を発行へ

トヨタファイナンシャルサービスは10日、トヨタグループ初となる公募型セキュリティトークン社債（ST）である「トヨタウォレットST債」の発行を 発表した。

社債の開発は、同社およびトヨタファイナンス、大和証券、三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、Progmat社が共同で取り組む。

また社債発行は、Progmat社が提供するデジタルアセット発行・管理基盤「Progmat」が活用される。

TOYOTA Walletを通じた特典プログラム

同社債は、ブロックチェーン技術を活用して発行される新しい形式の社債となっており、トヨタグループと個人投資家との結びつきをより強くすることを目指している。

特徴的な点は、TOYOTA Walletアプリを通じた特典プログラムの提供だ。

TOYOTA WalletとProgmatの情報連携することで、 暗号資産（仮想通貨）ウォレット を通じた投資家情報のリアルタイムな把握と効率的な役務提供が可能となる。

また、社債購入者には、専用アプリを通じて各種特典（TOYOTA Wallet残高など）が贈呈される予定。

ただし同社債への投資判断には、東海財務局長に提出された訂正発行登録書や今後提出される発行登録追補書類、目論見書の確認が必要とされている。

ST市場の発展に向けて

ブロックチェーン技術を活用したセキュリティトークン社債の発行事例は、 ビットコイン（BTC） を中心とした仮想通貨市場の成長とともに、国内外で増加傾向にある。

トヨタグループは、今回の取り組みを通じて、セキュリティトークン市場の更なる発展に貢献することを目指している。