ビットコイン10万ドル回復！XRP（リップル）も3ドル突破！【仮想通貨相場】 image 0

ポイント

  • 一時10万ドル台回復
  • 8万ドルからの半値戻し9.8万ドル抜け底入れ鮮明に
  • 英CPI弱くリスクオン、米CPIも弱めで米長期金利低下
  • イスラエル・ハマス停戦合意、大統領令でSEC裁判一部停止も

昨日のBTC相場

昨日のBTC相場は続伸。

一昨日9万ドル割れから9.7万ドル（約1535万円）台まで反発後、しばらくもみ合い推移を続けていたが、海外時間に入り9.8万（約1550万円）ドルを上抜けると、今朝方10万ドル（約1580万円）乗せに成功した。

BTCは、先週の米当局の大口売りへの警戒感もあり、週明けの英トリプル安をきっかけとするリスクオフの流れを受け、一時9万ドルを割り込んだ。

しかし20日の就任初日に暗号資産業界を苦しめるSAB121の撤廃やチョークポイント2.0を規制する大統領令が出るとの報道を受け切り返すと、イタリア最大手のインテッサ・パウロ銀がBTCを試験購入したとの報道を受け9.7万ドル台に反発した。

これで年初来高値10.2万ドルと安値8.9万ドルの半値戻しとなる9.6万ドルを上抜け底入れが鮮明となったが、9.8万ドル台の12月の史上最高値10.8万ドルとの半値戻しに上値を押さえられた。

また日銀植田総裁が来週の政策決定会合で利上げの有無を議論するとしたことを受け円高が進み、円建てのBTC価格はじりじりと値を下げた。

注目の英CPIはコア・ヘッドラインともに予想を下回り、英長期金利は低下、英ポンドも買い戻されるなど市場のセンチメントが好転、続いて米CPIはヘッドラインは予想通りだったがコアが予想を下回ったことで米長期金利が低下すると、BTCは9.8万ドル台のレジスタンスを抜け10万ドルに肉薄した。

一旦、9.8万ドル台に押し戻されたが、イスラエルとハマスが一時停戦で合意、またロイターが就任初日の暗号資産に関する大統領令でSECの訴訟を一部停止させる可能性を示唆したこともありXRPが3ドルを抜け3.3ドル台の史上最高値を窺う中、BTCも10万ドル台乗せに成功している。

本日のBTC相場

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著者 松田康生（まつだやすお）楽天ウォレットシニアアナリスト

東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。