仮想通貨取引所バイナンスは、米消費者物価指数（CPI）の結果を受けてビットコインの建玉が大幅に増加した。

「このニュースは仮想通貨投資家の顔に笑顔をもたらし、リスクオン市場にとってのポジティブな変化を示唆した。データが好ましいマクロ経済の状況を描いたため、仮想通貨市場は強力なラリーを経験した」とクリプトクアントの寄稿者であるブラケスメシ氏は 1月15日のアナリストノート で語った。

CPIデータが追い風に

ブラケスメシ氏によれば、米CPIが発表されてから「2時間以内」に、バイナンスのビットコインの建玉は3.30%急増し、総額は109億6000万ドルに達した。この建玉の数は、オプションや先物などの未決済のビットコインデリバティブ契約の総数を追跡するものだ。

バイナンスのビットコイン建玉 CPI発表後の数時間で5億ドル増加 image 0

Binance Bitcoin OI stands at $12.20 billion at the time of publication. Source: CoinGlass

コイングラスのデータ によれば、記事執筆時点で、バイナンスのビットコイン建玉は122億ドルとなっている。ビットコインの建玉の上昇は、市場参加と資産への関心の増加を示し、通常はトレーダーにとって強気のサインだ。

バイナンス以外も含めた主要な仮想通貨取引所全体でのビットコインの建玉の合計は631億9000万ドルで、過去24時間で約30億ドル増加した。

CPIデータが発表された後、ビットコイン（BTC）の価格も9万6000ドルから10万500ドルを超える水準まで上昇し、その後記事の発表時点で9万9587ドルに 反落している 。

仮想通貨市場の強気のセンチメント

ブラケスメシ氏は、強気相場の間、現物取引が「先物サイド」からのサポートを受けることが「重要」であると説明した。一方で、仮想通貨市場のセンチメントを追跡する恐怖強欲指数は前日から5ポイント上昇し、「貪欲」のスコアである75を記録した。

ビットコインの最近の上昇にもかかわらず、一部のアナリストは短期的な価格について慎重な姿勢を示しているが、現在の水準は依然として堅実な買いの機会を提供していると語った。1月14日、ファンドストラット・キャピタルの最高投資責任者は「ここで9万ドルで買って損をする人はいないと思う。タイミングを計っているなら、運が良ければ7万ドルまで下がるかもしれない」と 語った 。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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