WalletConnectの開発者Reownが、ShopifyとKrakenを含むシリーズBラウンドで1,300万ドルを調達

通信プロトコルWalletConnectの開発者として知られるWeb3インフラ開発企業Reownは、Union Square Venturesと1kxが主導するシリーズB資金調達ラウンドで1,300万ドルを調達しました。

SC VenturesとSBIホールディングスが設立した合弁投資ビークルであるGlobal Digital Asset Holdings、Shopify Ventures、Kraken Ventures、Crypto.com Capital、Figment、Kiln、Everstake、BitGo Ventures、Fenbushもこのラウンドに参加したと水曜日の声明で発表されました。

今回のラウンドにより、Reownの総資金調達額は3,800万ドルに達しました。これは、2022年11月に発表された1,250万ドルの「エコシステムラウンド」と、2022年3月に同じ主要投資家とCoinbase VenturesやConsensysなどの他の企業と共に完了した1,100万ドルのシリーズAラウンドに続くものです。また、2021年4月に1kxが主導したシードラウンドで125万ドルを調達しました。

Reownは、新たな資金を使用して、SDKであるReown AppKitとReown WalletKitを通じてオンチェーンUXプラットフォームをさらに開発する予定です。従来の金融サービスが暗号通貨決済を提供することで、より良いオンチェーンユーザー体験の需要が高まっていると同社は述べています。ブロックチェーンの複雑さを抽象化し、ガス料金やシードフレーズなどの障壁を主流の参加者から取り除くことを目指しています。

1kxの創設パートナーであるラッセ・クラウセンは、「デジタル資産が中心となる世界に向かう中で、スムーズなオンボーディングと使いやすさを確保することが重要です」とコメントしました。

暗号通貨の「iPhoneモーメント」に近づく

決済大手のStripeやギフトカードプロバイダーのRaiseは、Reownの技術を活用している企業の一部であり、Jupiter、Drift、MarinadeなどのDeFiアプリでも使用されています。もともとはEthereumとEVM互換チェーン向けに設計されたReownのAppKitは、Solana、Bitcoin、TONベースのTelegram MiniAppsのサポートを追加しました。ReownのWalletKitは、Trust Wallet、OKX Wallet、Binance Web3 Wallet、Bitget Wallet、Crypto.com Onchain、Fireblocksを含む600以上のウォレットで使用されています。

「WalletConnectネットワークは長い間、ウォレット、アプリ、ユーザーをつなぐ重要な橋渡し役を果たしてきました」とReownのCEOであるジェス・ホールグレイブは述べました。「今、私たちは成長の次の段階に入り、ネットワークは従来の金融システムへの橋渡し役も果たすことになります。暗号通貨の『iPhoneモーメント』に近づく中で、オンチェーンユーザー体験の変革的な改善が依然として必要です。」

Reownは、プロトコルの分散化への移行の一環として、9月にWalletConnect, Inc.からリブランドしました。WalletConnect Foundationは、ガバナンスを促進し、参加を奨励するために、OptimismのOP Mainnet Ethereum Layer 2ネットワークに基づくWalletConnectのネイティブConnect Token（WCT）を同時に導入しました。

WalletConnectは、世界中で3,500万人以上のユーザーを持ち、月間500万人のユーザーに対して2,000万以上のWeb3ウォレット接続を促進していると主張しています。