米国上院銀行委員会の新議長に就任した共和党のティム・スコット上院議員は、第119議会における同委員会の優先事項の1つとして、仮想通貨の規制枠組みの構築を挙げた。

1月15日の 通知 で、スコット議員は銀行委員会が米国内で「機会を創出」する金融包摂政策に注力する予定であると述べた。同委員会の優先事項には、手頃な住宅、経済的国家安全保障、監視活動、そしてデジタル資産が含まれている。

「ゲンスラー委員長の下で、SECは暗号資産業界に明確性を提供することを拒否し、多くのプロジェクトが海外に移転せざるを得なくなった」とスコット議員は述べた。「今後、委員会はデジタル資産の取引と保管のための調整された道筋を確立する規制枠組みの構築に取り組む予定だ。」

スコット議員は、ステーブルコインおよび関連するデジタル資産製品に対して「柔軟な環境」を提供する姿勢を示した。ただし、同委員会のランキングメンバーであるエリザベス・ウォーレン議員からの反対に直面する可能性がある。ウォーレン議員は、第118議会で多くの暗号資産政策に批判的だった。

新議会での暗号資産に対する変化？

1月3日まで、銀行委員会の議長を務めていたのは元オハイオ州上院議員のシャロッド・ブラウン氏だった。ブラウン氏は2021年から議長を務めていたが、2024年の選挙で共和党のバーニー・モレノ氏に敗北し、委員会の議長ポストはスコット議員に引き継がれた。

暗号資産支持の政治行動委員会（PAC）「フェアシェイク」は、2024年の米国選挙サイクルにおける最も高額な議会選挙の1つで、モレノ氏の支援に4000万ドル以上を費やした。

Cedar Innovation Foundationのコリン・マクラーレン氏はコインテレグラフに対し、同団体がスコット議員の暗号市場構造法案の可決を支援するために「緊密に協力していく」予定であると述べた。同団体はブロックチェーン・アソシエーションやスタンド・ウィズ・クリプトと提携しており、フェアシェイクと同じ広報担当を持つ。

ブラウン議員のもとで、銀行委員会はステーブルコインの立法を検討し、米国証券取引委員会（SEC）による暗号資産関連企業への執行措置を含むデジタル資産に関する問題を議論するため、いくつかの公聴会を開催した。

2025年1月15日時点で、銀行委員会のカレンダーには1件のみイベントが登録されている。それは米国住宅都市開発省の長官候補を審議する予定のものである。

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