ビットコインは9万6000ドル割れ　8万8000ドルまで下落すると警告する声も

ビットコイン（BTC）は1月8日、現物の売り圧力により9万6000ドルを下回り、価格動向が「重要な局面」を迎えている。

BTC/USD 1-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView

8万8000ドルへの下落懸念

トレーディングビューのデータ によれば、BTC/USDは、米国での新たなマクロ経済懸念を背景に1日で5000ドル近く下落した。

現物市場では売り手が優勢であり、オンチェーン分析プラットフォームのクリプトクアントは、仮想通貨取引所バイナンスでの売り圧力が増加していると警告している。

クリプトクアントの寄稿者ダークフォスト氏は、 ブログ で「バイナンスにおける1時間ごとの純テイカー取引量が本日急激にマイナスに転じた。これは売り圧力の顕著な増加を示している」と語った。

「その値は-3億2,500万ドルに達し、2025年における最高値を記録した。これは、ISM製造業指数（PMI）とJOLTS求人件数データがリスク資産にとって好ましくない結果を示した中で起こった」。

Bitcoin hourly net taker volume (screenshot). Source: CryptoQuant

トレーダーのスキュー氏は、短期的な重要レベルとして9万5000ドルを指摘しており、記事執筆時点でBTC価格はこの水準から500ドル以内で推移している。

「日足安値（9万2000ドル～8万8000ドル）の周辺で入札流動性が強化され、需要が増加している」と、同氏は最新の分析で述べた。

BTC/USDT 30-minute chart with liquidity data. Source: Skew/X

付随するチャートには、バイナンスのオーダーブックで8万8000ドル付近で買い手の流動性が蓄積している様子が示されている。

数週間の動向については、トレーダーの ジョニー氏 が8万8000ドル付近までの下落を予測している。

「次の2～3週間で、就任式に向けてこのような動きが起こる可能性が高い」と、米国のドナルド・トランプ次期大統領の任期開始に言及して述べた。

BTC/USDT perpetual swaps 4-hour chart. Source: Johnny/X

一方で、一部のトレーダーはそれほど心配していない。トレーダー兼アナリストのジョシュ・レイガー氏は、週末までの反発の可能性を見ている。「本日の値動きについて過度に懸念していない」と、1月7日に結論づけた。

「今日の終値や明日には引き続き調整の可能性があるが、このレンジ内で週末までに反発が見られるかもしれない」。

BTC/USD 1-day chart. Source: Josh Rager/X

ビットコインの堅実な需要

クリプトクアントのCEOであるキ・ヨンジュ氏は、市場に対する楽観的な見方を続ける理由として、値動きの背後に堅実な需要があることを示した。

同氏は 今週のX投稿 で、採掘されたビットコインと少なくとも1年以上保有されたビットコインの比較を行う「アパレント・デマンド指標」に言及し、「ビットコインの明確な需要が戻ってきた」と述べた。

Bitcoin Apparent Demand. Source: Ki Young Ju/X

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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