コインベース、ラップドビットコイン(WBTC)の取引を一時停止
コインベースがラップドビットコイン取引を一時停止
コインベース (Coinbase)は12月にラップドビットコイン(Wrapped Bitcoin/WBTC)の取引を停止する予定であり、CEOがトランプ大統領と会談を行ったことが明らかになった。
We regularly monitor the assets on our exchange to ensure they meet our listing standards. Based on our most recent review, Coinbase will suspend trading for wBTC (wBTC) on December 19, 2024, on or around 12pm ET.
— Coinbase Assets 🛡️ (@CoinbaseAssets) November 19, 2024
当社では、取引所の資産が当社の上場基準を満たしているかどうかを定期的に監視しています。最新の調査に基づき、Coinbaseは2024年12月19日午後12時頃(東部標準時)にラップドビットコイン(Wrapped Bitcoin/WBTC)の取引を停止します。
これは仮想通貨取引所のトークン上場基準を満たすための非公開の失敗を理由にしている。同社はすでにWBTCの市場取引を中止しており、指値注文の形式でのみ取引を促進している。
WBTCはブロックチェーンネットワーク上のBTCを表すティッカーシンボルであり、取引はCoinbase.com(Simple and Advanced Trade)、Coinbase Exchange、Coinbase Primeで中断される。というのも8月9日、WBTCのBitcoinの裏付けを保持する仮想通貨カストディアンは、香港に拠点を置く仮想通貨取引所BiT Globalに、カストディされたビットコインを保持するマルチシグネチャーウォレットの部分的な制御を付与することに合意。この発表は、ジャスティン・サン(Justin Sun)氏の関与によって物議を醸しており、エコシステムの多くの人々が、彼の関連プロジェクトが担保の不正流用の可能性を懸念する兆候を示している。
依然として最も人気のビットコインラッパーであるWBTC
DeFi(分散型金融)アグリゲーターDefiLlama(ディーファイラマ)によると、WBTCは依然として最も人気のあるビットコインラッパーで、130億ドル以上の価値がロックされている。
WBTCの責任者は11月19日に次のようにコメントしている。
コインベースがWBTCの上場廃止を決定したことを残念に思うとともに驚いている。われわれは常に、最もコンプライアンスが高く、透明性が高く、分散型のBTCトークン化製品をコミュニティに提供することに尽力してきた。コインベースがこの決定を再考し、WBTC取引をサポートし続けることを強く求める。
最も人気のあるBTCラッパーとして浮上するcbBTC
一方で、WBTCの競合であるコインベース・ラップドビットコイン(Coinbase Wrapped BTC/cbBTC)は、CoinMarketCapによると、14億ドル(約2,170万円)のTVL(Total Value Locked:ロックされた預かり資産)を持つ最も人気のあるBTCラッパーとして浮上している。
9月にコインベースはライバルのWBTCに透明性で遅れをとっていると批判されており、仮想通貨ETF(上場投資信託)のスポンサーであるブラックロック(BlackRock)に裏付けのないビットコインの借用書を発行しているとの根拠のないうわさの標的にもなった。
それでもコインベースは、cbBTCに検証可能な準備金の証明を追加する予定であることを、同社広報担当者が9月30日に明かしている。
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