テキサス州グランベリーの住民24人以上が、仮想通貨マイナーであるマラソン・デジタルを相手取り、同社のマイニング施設が「耐えがたいほど騒がしい」として訴訟を起こした。

10月4日にフッド郡裁判所に 提出された訴状 によれば、マラソンの地元ビットコイン(BTC)マイニング施設からの騒音は近隣住民に「極度の不快感と迷惑」を引き起こしており、「迷惑施設だ」と主張している。

住民の一部は、マラソンの施設からの「絶え間ない、止むことのない」騒音と振動により、「感覚的、感情的、心理的、健康的な影響」を受けていると主張している。疲労、頭痛、記憶障害、聴力低下、偏頭痛、耳鳴りなどを経験した住民もいるという。また、高血圧などの既存の健康状態が悪化した住民もいるとした。

「住民は自宅にいても、MARAの仮想通貨マイニング施設の騒音を聞き、その振動を感じることができる」と訴状に記載されている。さらに、マラソンの施設が「原告メンバーの私有地の利用と享受を大幅に妨げている」としている。

また、マイニング施設のエネルギー使用が「電気料金の上昇と不動産価値の低下」を引き起こしているとも主張している。

非営利の環境問題専門法律事務所アースジャスティスの弁護士ロドリゴ・カントゥ氏は、 10月7日の声明 で、彼のクライアントはマラソンに対し「騒音公害を効果的に緩和するための即時の行動を求めるか、完全に操業を停止する」ことを求めていると語った。マラソン・デジタルはコメントの要請に即座に応じなかった。

住民たちは、マラソンの施設に対し「不合理な騒音を作り出す、引き起こす、または許可することを防ぐための恒久的な差止命令」を求めている。また、「正当に与えられるべき」補償も求めている。

マラソンのグランベリーのビットコインマイニング施設は、元の所有者であるコンピュート・ノース・ホールディングスによって2022年4月に建設され、ガス火力発電所ウルフ・ホローIIの隣に位置している。この施設の所有権は何度か変わり、1月にマラソンが引き継いだ。

マイニング施設と地元住民とのトラブルはこれだけではない。2022年、ノルウェーのハッドセルの住民が地元のビットコインマイニング施設を騒音のために閉鎖するよう求め、これに 成功した 。しかし、 最近の報道 によれば、住民は現在、地元電力会社の収入減少により電気料金の急騰に直面している。