15年以上休眠状態だったビットコインウォレットに動き　サトシ・ナカモトによるものか？

ビットコインの初期マイナーが所有するウォレットが、最近になってトークンを移動していることが確認された。

ブロックチェーンの匿名の創設者であるサトシ・ナカモト氏のローンチ直後に、報酬としてトークンを受け取ったウォレットが動き出したのだ。

9月20日、2009年に各50ビットコイン（BTC）のブロック報酬を受け取った5つのマイナーウォレットが、資金を移動し始めた。ブロックチェーンデータによれば、1つのウォレットは2009年1月29日にブロック報酬を受け取り、3つは1月31日にブロック報酬を受け取っている。最後のウォレットは2月2日にブロック報酬を受け取った。

One of the Bitcoin wallets seen moving mined BTC. Source: Blockchain.com

ビットコインのブロックチェーンは2009年1月3日に稼働を開始し、ナカモト氏がジェネシスブロックをマイニングし、英国のタイムズ紙に掲載された見出しを参照するメッセージを埋め込んだ。1月9日、ナカモト氏はプロトコルの基本を説明し、マイニング方法やコインの送信方法を示した。

ビットコインのブロックチェーンのローンチから数週間後にマイニングされたことは、これらのウォレットがその創設時に存在した人々のものであることを示唆している。

250BTCは0ドルから1590万ドルへ

これらの250BTCトークンが最初にマイニングされたとき、それらの価値はゼロだった。しかし、その後ビットコインは、現在は存在しない仮想通貨取引所マウントゴックスで2011年に1ドルに達した。数か月後、ビットコインの創設者であるナカモト氏は仮想通貨業界に別れを告げ、他のプロジェクトに取り組みたいという意向を示した。

Bitcoin’s price movements in the last seven days. Source: CoinGecko

2024年になると、これらのトークンは現在約1590万ドルの価値がある。ビットコインは1BTCあたり約6万3000ドル取引されている。

仮想通貨コミュニティがBTCの移動に反応

これらのBTCの移動が報告されると、コミュニティメンバーは誰がトークンを動かしているのか推測し始めた。

あるXユーザーは「誰かが古いハードドライブを見つけて、宝くじに当たったのかもしれない」と のべた 。別のユーザーは「昏睡状態にあった誰かが目覚めてミリオネアになったのかもしれない」と 想像している 。

一方で、 ほかのユーザー は、これらのウォレットがナカモト氏または米国のソフトウェア開発者ハル・フィニー氏のものではないかと考えている。世界初のビットコイン取引は2009年1月12日に行われた。これは、ナカモト氏が最初期のビットコイン採用者の1人であるフィニー氏に10BTCを送ったときのものである。

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