仮想通貨ATM 過去2ヶ月で600台減少 | 当局の規制強化が影響か
2024年第3四半期の最初の2か月で、世界中で600台以上のビットコインATMがオフラインとなった。特に米国でのシャットダウンが目立った。これは、ビットコインATMが詐欺に関与してるとして、法執行機関が積極的に取り締まっていた時期と重なる。
コインATMレーダーのデータ によれば、7月と8月にグローバルなビットコインATMネットワークはそれぞれ435台と182台が停止した。
Source: Coin ATM Radar
仮想通貨ATMではユーザーはカードを使用してビットコインなどの仮想通貨を購入できる。
ビットコインATM関連の詐欺が増加
米連邦取引委員会(FTC)は、2020年以降、ビットコインATMに関与する詐欺が10倍に増加したと 報告している 。詐欺師は、仮想通貨取引の匿名性と迅速性を利用しているという。
FTCのデータによると、2023年のビットコインATM詐欺による損失は1億1000万ドルを超え、特に60歳以上の消費者が被害に遭う確率は3倍高くなるという。これらの詐欺では、悪意のある人物が被害者を騙してビットコイン(BTC)ATMを通じて資金を送金させる手口が多い。
2023年9月5日時点で、コインATMレーダーのデータによれば、世界中で3万8790台の仮想通貨ATMが稼働している。
Globally, about 39,000 crypto ATMs exist today. Source: Coin ATM Radar
米国とカナダは、全世界のビットコインATMネットワークの約91%を占めている。
Crypto ATM distribution by continents and countries.
Source: Coin ATM Radar
上位10社のオペレーターは2万8691台の仮想通貨ATMを運営しており、これは全体の約74%に相当する。
ビットコインデポは8512台(21.9%)のATMを運営しており、最大数を誇る。同社はコインテレグラフに対し「詐欺警告をキオスクに掲示し、顧客に詐欺の可能性を警告する画面プロンプトを設置している」と語った。
仮想通貨ATMへの取締り強化
8月20日、ドイツの連邦金融監督庁は仮想通貨ATMに対する 取り締まりを行った 。ドイツの当局者は、適切な顧客確認手続きを実施しない場合、仮想通貨ATMが犯罪活動の拠点になる可能性があると警告した。
またシンガポールでも仮想通貨ATMは禁止されている。
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