スイスのチューリッヒ州立銀行、ビットコインとイーサの取引サービス提供開始
チューリッヒ州立銀行が暗号資産取引サービス開始
スイスの州立銀行としては最大手となるチューリッヒ州立銀行(ZKB)が、暗号資産(仮想通貨)の売買取引と保管に関するサービスの提供開始を9月4日発表した。
同サービスの提供対象となるのは、スイスに居住する同行の個人顧客および第三者銀行とのこと。取り扱われる暗号資産はビットコイン(BTC)およびイーサリアム(ETH)だ。
同行顧客は「ZKB eBanking」または「ZKB Mobile Banking」にて、対象の暗号資産の取引が24時間直接可能になったとのこと。
暗号資産の取引は、常に米ドル(USD)で行われるという。取引がスイスフラン(CHF)または別の法定通貨にて行われた場合はUSDに換算されるという。また暗号資産の保有状況は既存のポートフォリオビューに統合されるとのことだ。
なお暗号資産の取引は、ドイツ取引所グループの子会社であるクリプトファイナンス社を通じて実行されるとのこと。
また現状では、保有する暗号資産の別の銀行への送受信や、支払い目的への使用は不可だという。対象暗号資産の売買取引・保有以外にステーキング等のその他サービスについては提供されていないとのことだ。
また第三者銀行はZKBのサービスを自行の顧客へ提供することが可能となっている。トゥールガウ州立銀行は同サービスをすでに利用している最初のパートナー銀行であるとのことだ。
欧州の銀行に関する包括的なレポートを提供するTheBanks.euによるとZKBは、2023年に市場シェア7.26%で総資産額ではスイス第5位の銀行だという。また州立銀行としては市場シェアトップとなる25.8%占めているとのことだ。
Ab heute ermöglicht die Zürcher Kantonalbank den Handel und die sichere Verwahrung von #Bitcoin und #Ethereum . Das Angebot ist nahtlos in die bestehenden Kanäle integriert und richtet sich gleichermassen an Kundinnen und Kunden sowie an Drittbanken: https://t.co/IbKw9o1aqk pic.twitter.com/1CjPS1A3Mg
— Zürcher Kantonalbank (@zkb_ch) September 4, 2024
参考: ZKB ・ TheBanks.eu
画像:Reuters
関連ニュース
- カストディ大手ステートストリート、スイスのトーラスと提携、サービス拡大へ
- スイス中銀総裁、個人向けデジタル通貨に反対。金融システムに影響大
- スイスのデジタル資産銀行シグナムが60億円超を調達、評価額は約1300億円に
- フィンテック企業Taurus、スイスの小売顧客へ「トークン化証券」提供開始
- 大手銀BBVAスイス部門がMetacoと提携、暗号資産カストディ領域で協力
- スイスSEBA銀行、香港で暗号資産事業の完全認可ライセンス取得
関連するキーワード
スイスのチューリッヒ州立銀行、ビットコインとイーサの取引サービス提供開始
この記事の著者・インタビューイ
大津賀新也
「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。
「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。
合わせて読みたい記事
免責事項:本記事の内容はあくまでも筆者の意見を反映したものであり、いかなる立場においても当プラットフォームを代表するものではありません。また、本記事は投資判断の参考となることを目的としたものではありません。
こちらもいかがですか?
BTC は $95,000.00 を突破し、現在 $95,000.00 で取引されています。
Aiccelerate DAO、ローンチに対する批判に応えてベスティング構造を追加予定
クイックテイク 暗号通貨とAIに焦点を当てたAiccelerate DAO(AICC)の立ち上げは、現在約1億5,000万ドルの価値があり、プロジェクトのプレセールに参加した一部のインサイダーがトークンをすぐに売却したことでX上で批判を受けました。Bankless Venturesは、割り当ての10%を「衝動的なミス」で売却した後、批判を受け、後にトークンを再購入しました。この論争に応じて、DAOは「個別の割り当てに対するベスティング構造を実施し、アドバイザーと協議を行っている」と述べました。
ビットコインの正当化、ブラックロックが記録を打ち破る、買いが急増:スポットビットコインETFが1周年を迎える
スポットビットコインETFは、1年間で6,600億ドル以上の取引量を生み出しました。過去1年間で500億ドル以上の運用資産(AUM)を集めたブラックロックのIBITファンドは、スポットビットコインETFの中で明確なリーダーとして浮上しました。新しい金融商品のおかげで、ビットコインは受け入れられた資産クラスとして新たな形を取りました。
DWF Labs Lianchuang: 150 MhW の電力をトークン化する取引に参加