イーサリアムETF承認でもETH価格はさえず 取引所での需要が低下か
イーサリアム（ETH）は、米国で現物イーサリアム上場投資信託（ETF）が上場されたにもかかわらず、7月を約1%の下落で終える見込みだ。
米国のイーサリアムETFは7月23日に上場し、市場の反応は約9%の下落だった。現在、ETH価格はETF上場以来4.05%下落している。しかし、他の要因も価格パフォーマンスを妨げた可能性がある。
ETHEはGBTCよりも速い流出に
Sosovalueによると 、ETF全体の数字は累積純流入は現在マイナス4億3964万ドルとなっている。
以下のチャートは、売り圧力の大部分がグレースケールからのものであることを示している。ブラックロック、ビットワイズ、フィデリティを含む他の主要なイーサリアムETFは、7月29日時点でプラスの流入を記録している。
また、1月に上場されたビットコインETFであるグレイスケールのGBTCと比較すると、イーサリアムETFのETHEの方がより速いペースで流出している。以下のチャートは、両投資ビークルのETF転換以来の資産流出を示している。
ただ、一部のアナリストによれば、グレースケールのETHEからの大規模な流出は今週には収まる可能性が高いという。
取引所でのETH需要が「単純にない」
さらに、イーサリアムの取引所からの引き出しトランザクションは3月以来大幅に減少している。アナリストの クリプトライオン 氏によれば、この指標は価格と高い相関があり、「単純に需要がない」ことを示唆しているという
クリプトライオンは、推定レバレッジ比率（ELR）がこの不安定な時期のETH価格変動を引き起こしたと主張している。この指標は、対応する取引所残高に対する先物契約の建玉比率を示す。高いELRは先物取引が価格変動を主導しており、通常は短期的かつ不安定なものとなる。
「イーサリアムETF承認後、ETH価格はレンジのように動いている。しかし、引き出しがなく、ELRがまだ解決されていない間は、購入を控えることが賢明だ」と同氏は指摘している。
コインベースプレミアム指数がマイナスに
コインベースのデータは同様の需要の欠如を示唆している。ETHのコインベースプレミアム指数は2024年第2四半期に大幅に低下している。3月にETHの年初来高値と同時にピークに達したが、現在はマイナスとなっている。マイナスのプレミアム値は、米国投資家が買い圧力を欠いており、現物需要が枯渇していることを示している。
2024年5月、イーサリアムETFの承認の可能性がコインベースでの現物購入を増加させ、価格に強気の影響を与えた。コインベースプレミアム指数も0.15を超えて急上昇し、現物ETH購入者からの需要を示していた。この指標が現在低下していることは、ETH価格に逆の影響を与えている。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
PR記事「仮想通貨取引所ビットゲット(Bitget) 口座開設キャンペーンと夏の大感謝祭を開催! 抽選で10名様にビットコイン1万円贈呈先着200名に3000円相当ボーナス＆取引量達成でロレックスやiPadなどの景品と交換可能【7月最新】」
免責事項：本記事の内容はあくまでも筆者の意見を反映したものであり、いかなる立場においても当プラットフォームを代表するものではありません。また、本記事は投資判断の参考となることを目的としたものではありません。
こちらもいかがですか？
コインベース、イーサリアムレイヤー2「Zksync（ZK）」を上場候補に追加
東京電力子会社、余剰エネルギーを利用してビットコインマイニングに活用
エルサルバドル、ビットコイン導入から3周年＝さらなる普及と成長への期待
テザー、1億200万ドルの農業投資に言及：土地は「重要な資産クラス」
テザーは7月以降、南米で事業を展開するナスダック上場の農業大手アデコアグロの株式9.8%を取得するために、1億200万ドルを静かに投資してきました。アデコアグロは、アルゼンチンの主要な牛乳と米の生産者であり、ブラジルでサトウキビを生産し、アルゼンチンとウルグアイで他の作物も生産しています。テザーの広報担当者は、土地への投資は、長期的な収益を提供する本質的に希少な「重要な資産クラス」であり、同社のこれまでの金やビットコインへの投資を補完するものであると述べました。
