ezETHが価格連動失い、一時暴落｜エアドロップの売り圧が要因か

4月24日、レンゾ・プロトコルのステーブルコイン「ezETH」が一時的に暴落し、価格連動が失われる事態が発生した。

Dexscreenerの データ によると、この暴落によりezETHの価格はユニスワップで一時的に688ドルまで下落したが、その後イーサリアム（ETH）との価格連動を取り戻した。

ezETH/WETH, 15-minute chart. Source: Dexscreener

匿名のアナリストTommy氏は、4月24日のXの 投稿 で、この暴落はレンゾ・プロトコルのエアドロップ終了後の売り圧によるものだと指摘している。

「エアドロップ終了によりユーザーが他の流動性ステーキングトークン（LRT）やプロトコルで収益を得るためにETHを回収しようとしたため、売り圧が高まった可能性が高い。」

DefiLlamaによると、レンゾ・プロトコルは33億ドルを超える「預かり資産（TVL）」を持つ2番目に大きい流動性ステーキングプロトコル。一方で、Ether.fiは39億ドルを超えるTVLを持つ最大の流動性ステーキングプロトコルとなっている。

Tommy氏は、今回の暴落のようなステーブルコインの価格連動喪失は、流動性ステーキングトークン（LRT）にとって深刻な課題だと指摘している。

「一時的な不均衡によってDEXプールが価格連動を失う可能性があるため、たとえ出金が有効であっても、すべてのLRTで発生するリスクであることを認識する必要がある。」

この暴落により、GearboxやMorpho Labsのようなレバレッジプロトコルでは大量の清算が発生した。Tommy氏によると、LRTを担保にETHを借りてレバレッジをかけるユーザーが最大の損失を被ったという。

レンゾ・プロトコルは、4月23日にバイナンスのローンチプールにトークン（REZ）が追加されたことをきっかけに、投資家からの関心が高まっていた。同日、同プロトコルは今後のエアドロップを発表している。

レンゾ・プロトコルは、シーズン1エアドロップにトークン割り当ての10%を割り当てていた。

ezETHの暴落でトレーダーが2時間で約40万ドルの利益

Lookonchainによると、仮想通貨トレーダーのczsamsunsb.eth氏は、ezETH暴落後わずか2時間で121.65ETH（約39万6000ドル相当）の利益を得たという。

「czsamsunsb.ethは、ezETH（レンゾ・リステークドETH）の価格連動喪失後わずか2時間で121.65ETHを獲得した！彼は4,099ETHを費やし、4,221EZETHを成功裏に購入し、121.65ETHを獲得した！」

Czsamsunsb.eth trading history. Source: Lookonchain