著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

16日のビットコイン(BTC)対円は900万円台後半で揉み合う展開に終始し、終値はほぼ変わらずだった。週末のイランによるイスラエルへの空襲に対する同国の報復懸念や、米国のインフレ高止まりによる利下げ先送り懸念が燻る中、この日のBTC円は985万円から上値の重い展開となり、62,000ドル水準となる960万円割れを3度も試した。しかし、先週末にかけての広範な金融市場での動揺もやや落ち着きをみせる中、週末に半減期を控えるBTCは節目の水準で買い支えられ底堅く推移。すると今朝方には、イスラエルがイランに対する限定的な報復をアラブ諸国と調整していると報じられ、終値にかけてこの日の始値を回復した。

BTCは下値試すも底堅く推移 目先の上値目途は?【仮想通貨相場】 image 0

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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