今年に入り、時価総額上位50位以内のトークンの中で、わずか6つのアルトコインがビットコイン（BTC）を上回るパフォーマンスを見せている。ビットコインのドミナンスは週末に3年ぶりの高水準に達している。

トレーディングビューによると、上位50位内で最も好調なアルトコインは、ミームコインのドージコイン（DOGE）であり、今年に入ってからの利益は77％以上で、1月1日の0.09ドルから現在の0.15ドルに上昇した。

その他の上昇したコインには、同じくミームコインのシバイヌ（SHIB）、ビットコインのスマートコントラクトネットワークのスタックス（STX）、バイナンスのBNB、イーサリアムのレイヤー2ネットワークのマントル（MNT）、そしてGPU共有ブロックチェーンネットワークのレンダー（RNDR）だ。

ビットコインは、1月1日の44,100ドルから現在の65,000ドルまで成長し、今年の成長率は54％に達した。

多くの市場アナリストは、この価格上昇を米国で取引されているビットコインETF（上場投資信託）10件が1月に承認され、120億ドル以上の累計純流入を生成したことに関連付けている。

特に、ビットコインのドミナンスは4月13日に3年ぶりの高値となる56.5％に押し上げられた。これは、中東の地政学的緊張による市場全体のセルオフから急速に回復した後のことだ。

現在まででビットコインを凌ぐパフォーマンスを見せるアルトコイン6銘柄は？ image 0 Bitcoin dominance reached its highest level on April 14. Source: TradingView

ビットコインのドミナンスは、ビットコインの時価総額が全ての仮想通貨の時価総額の合計に占める割合を指す。

ビットコインが回復する中、多くの小規模アルトコインは足場を築くことができず、価格は大きく下落した。

代替レイヤー1ネットワークのアプトス（APT）と分散型仮想通貨取引所のユニスワップ（UNI）は、時価総額上位50位のトークンの中で最も大きな下落を記録し、過去7日間でそれぞれ35％および31％の損失を出した。

4月14日の投資メモで、IGマーケットのアナリスト、トニー・シカモア氏は、さらなる米連邦準備制度理事会の利上げがないとの見込みが仮想通貨投資センチメントに影響を与えている中、ビットコインが今後数ヶ月で約80,000ドルに徐々に上昇すると予測している。

シカモア氏は、「ビットコインが[60,000ドル～58,000ドルの]サポートゾーンを保持する限り、80,000ドルへの上昇トレンドが再開されることを期待する」と予想した。