アーカムのデータによると、米国政府は英国やドイツなど他の世界の国々と並んで、最大の仮想通貨保有者の1つである。

アーカムは、ブロックチェーンネットワーク上のエンティティの匿名解除に焦点を当てた仮想通貨インテリジェンスプラットフォームであり、政府の仮想通貨保有を特集したダッシュボードを導入した。

4月12日の発表 で、アーカムは米国、英国、ドイツが「仮想通貨保有量が最大の国々の一部」であると述べた。

新しいアーカムの追跡ツールを用いて、個人は政府によって保持されている仮想通貨のリアルタイム残高と取引履歴を観察できる。

データによると、米国政府はアーカムによって追跡されている国々の中で最大のビットコイン(BTC)保有者であり、執筆時点で21万2847BTC(現在の価格で約150億ドル相当)を保持している。

BTCに加えて、米国政府はイーサリアム(ETH)などのほかの仮想通貨と、USDコイン(USDC)やテザー(USDT)などの主要なステーブルコインを約2億ドル保有している。

米国政府 ビットコイン保有で最大の国に=アーカムまとめ image 0 Top governments by Bitcoin holdings. Source: Arkham

英国政府は第2位で、執筆時点で6万1245 BTC(約45億ドル相当)を保持している。ドイツ政府は4万9858 BTC(約35億ドル相当)を所有している。

2021年9月にビットコインを法定通貨として導入した最初の国であるエルサルバドル政府は、アーカムによって追跡されている他の国々よりもはるかに少ないBTCを保有している。

データによると、エルサルバドル政府は5717 BTC(4億500万ドル相当)を保持している。

アーカムの政府によるビットコイン保有のダッシュボードのリリースは、国家などのクジラによって所有されている仮想通貨の透明性の重要なマイルストーンとなるだろう。

このダッシュボードはまた、米国が過去数年にわたってビットコインを蓄積し続けていることを示している。アーカムのデータなどに基づくと、2023年初め以降、米国政府は少なくとも5000 BTCを追加したことがわかる。

米国政府のビットコイン保有の大部分は、ダークウェブマーケット「シルクロード」、そのハッカーであるジミー・ジョン、および仮想通貨取引所ビットフィネックスのハッカーからの押収によるものだ。