クジラがビットコイン価格を押し下げか|CPI発表で更なる下落も
4月9日、ウォール街市場のオープン後、ビットコイン(BTC)は方向感を失ったまま推移している。マクロ経済指標が発表されると、BTC価格はさらに下落する可能性があるとの警告が出ている。
BTC/USD 1-hour chart. Source: TradingViewビットコインのクジラ、米消費者物価指数を利用して買い増しか
Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータによると、ウォール街市場の再開後、BTC/USDは69,000ドルを下回った。強気派は、現在の史上最高値である73,800ドルに向けて更なる上昇を続けるには、勢いを欠いている。
取引リソースであるマテリアル・インディケーターズは、オーダーブックデータを分析し、ビットコインのクジラ(大口投資家)が新たなロングポジションに入るために、価格を下げようとしていると指摘した。X(旧Twitter)で発表された分析によると、そのターゲットとなる時間枠は、4月10日に発表予定の米国消費者物価指数(CPI)だ。
マテリアル・インディケーターズは、「経済指標発表前後には、このような動きがよく見られる」と述べている。
BTC/USDT order book liquidity for Binance. Source: Material Indicators/X「水曜日のコアインフレ率が予想以上に高ければ、BTC価格はさらに下落する可能性がある。しかし、このような場合、クジラは下落を利用して買い増し、自ら作り出した流動性の空白を利用して、比較的短期間で価格を上昇させることがよくある。」
添付のチャートによると、世界最大の仮想通貨取引所であるバイナンスでは、66,500ドル付近に最も厚い買い注文の壁が存在している。
人気トレーダーのRekt Capital氏は、週足チャートを分析しながら、「ビットコインは現時点で、この青色のレンジ高値(71,300ドル)で跳ね返されている」と述べている。
BTC/USD chart. Source: Rekt Capital/X「つまり、ビットコインは、過去の史上最高値である69,000ドル(サポート)と、2週間前の高値である71,300ドル(レジスタンス)の間で挟まれている。今後、しばらくはレンジ内で推移する可能性がある。」
GBTCの流出額が拡大
一方、ビットコイン現物上場投資信託(ETF)では、圧力が続いている。
既報のように 、4月9日は2億ドルの純流出があり、その大部分はグレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)によるものだった。
仮想通貨情報会社アーカムのデータによると、4月10日のGBTC流出量は約6,200BTC(4億3,400万ドル)となり、ドル換算では数週間ぶりの高水準となった。
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