ビットコイン半減期前後で「激しい投げ売り」が起こる=アーサー・ヘイズ
4月下旬のビットコイン半減期と米連邦準備制度理事会(FRB)と財務省の金融政策が組み合わさり、仮想通貨市場に「燃料を投下し、激しい投げ売りを招き、数週間市場を低迷させる」と、ビットメックスの共同創設者であるアーサー・ヘイズ氏はブログ記事で警告している。
ヘイズ氏は4月8日の ブログ記事 で、半減期は「中期的には価格を上昇させる」と信じている一方で、「直前と直後は価格が下落する可能性がある」と指摘した。
「半減期が仮想通貨価格にプラスになるという見方は、市場参加者の間で広く浸透している。しかし、多くの参加者が同じ見解を持つ場合、通常は逆の結果が起こる」とヘイズ氏は指摘。
同氏は半減期が「ドルの流動性が通常よりも低い時期」に起こることも指摘し、FRBと財務省の政策が市場にどのように影響を与えるかについて自身の見解を述べている。
「これらの理由から、私はビットコインを含む仮想通貨価格は、半減期前後で下落すると予想している。これは、仮想通貨市場全体の投げ売りに拍車をかけるだろう。」
しかし、Hayes氏は市場が予想を覆し、上昇を続ける可能性も否定していない。
「市場は私の弱気な意見を覆して上昇を続けるだろうか?クソくらえだ」とも書いており、「私は長年クリプトをクソロングしているので、間違っていることは大歓迎だ」と主張した。
ヘイズ氏は、4月下旬は「リスク資産にとって不安定な時期」になると指摘。米国の税金支払いが流動性を低下させ、FRBが量的引き締めを開始し、マネーサプライを減少させ、財務省の一般会計(TGA)がまだ使用されていないためだ。
Excerpt from Hayes’ blog post discussing the Fed and Treasury’s “bag of tricks.” Source: Arthur Hayesさらに、5月1日のFRB理事会後には、FRBがマネーサプライの引き締めペースを減速させ、財務省がTGAから「おそらく1兆ドルの流動性を市場に供給し、市場を活性化させる」と予想している。
同氏は、半減期とFRB・財務省の政策を理由に、「5月まで取引を控える」と述べている。
CoinTelegraph Markets Proによると、ビットコイン(BTC)は年初から61%以上上昇し、約42,200ドルから71,170ドルで取引されている。
仮想通貨の恐怖と強欲指数は1月27日以降上昇し、100ポイント満点中50ポイント以上を推移し「強欲」ゾーンを維持している。4月9日のスコアは80ポイントで「極度の強欲」を示しており、前日の76ポイントから上昇している。
A three-month chart of the index’s score starting Jan. 11. Source: alternative.me「強欲」ゾーン内の65ポイントから始まった今年のスコアは、3月5日には過去2年間で最高となる90ポイントを記録した。
ヘイズ氏は、自身の予想した流動性シナリオが実現すれば、「あらゆる種類のゴミに投資する自信が強まる」と述べている。
「たとえ利益を少し逃しても、ポートフォリオと生活を守るために損失を回避できれば、それは許容できる結果だ」
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