2020年のビットコイン半減期以降、ビットコイン価格は約650%上昇した。歴史が繰り返されれば、2028年の半減期前には43万5000ドルの価格水準に達することになる。

2028年にBTCは43万ドル?

トレーディングビューのデータによると、2020年のビットコイン半減期以降、ビットコイン価格は約658%上昇し、現在は6万6000ドル台で取引されている。

ビットコイン価格 2028年には43万ドルになるか? 過去4年と同じ上昇率ならば image 0 BTC/USD percentage increase, 1-week chart, Source: Tradingview

2024年のビットコイン半減期は3週間以内に迫っている。歴史的なチャートパターンが繰り返されれば、現在の6万6000ドルのビットコイン価格は、2028年の半減期までに現在のサイクルと同様にパフォーマンスを発揮した場合、1BTCあたり43万4280ドルに達するだろう。

しかし、ビットコインの半減期後の上昇は年々、リターンが減少している。2012年の最初の半減期まで、ビットコインはほとんど価値がない状態から12.5ドルまで上昇し、12,400%以上の増加を記録した。2016年の半減期までにビットコイン価格は5,200%増の650ドルに、2020年の半減期までには1,200%増の8500ドルに達した。

したがって、ビットコインの平均価格上昇率は、現在の658%まで各サイクルで減少していった。この減少傾向(約45%減)が繰り返されれば、ビットコインは次のサイクルで360%の上昇を記録し、2028年の半減期で約30万3600ドルのビットコイン価格になるだろう。

ビットコインETFの影響は?

ビットコインの最近の価格急騰は、半減期に関連しているわけではなく、主に現物型ビットコインETFへの資金流入によるものだと、バイビットの金融商品部門責任者であるハオ・ヤン氏はコインテレグラフに語った。

「半減期と価格傾向を考えると、半減期イベントとビットコイン価格の間に正の相関関係を支持する証拠は厳密な定量的観点からは存在しない。しかし歴史はさまざまな方法で解釈できる。私は確かに2028年までに43万5000ドルを期待しているが、それに多くを賭けるつもりはない」とヤン氏はのべた。

ビットコインETFが金ETFを上回ることが、今後2年以内に起こりうるとすれば、ビットコインが10万ドルを突破する可能性はさらに高まるだろう。ブルームバーグのアナリストであるエリック・バルチュナス氏が2月26日の研究レポートでこう 指摘している 。

ビットコイン価格 2028年には43万ドルになるか? 過去4年と同じ上昇率ならば image 1 BTC&Gold price chart, 5-years, Source: Tradingview

さらに、ビットコインETFは、2004年に登場した金ETFよりもはるかに速いペースで成長している。実際、ビットコインは金の価格を5倍の速さで追い越していると、リバーのサム・ウータース氏が3月29日の X投稿 で「ビットコインは基本的に金の軌跡を5倍の速さで進めている。過去10年のビットコインは、金の過去50年を圧縮したようなものだ」と語った。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。