BISと7中銀の「プロジェクト・アゴラ」、資産のトークン化を検討
国際決済銀行(BIS)は、フランス、日本、韓国、メキシコ、スイス、英国、米連邦準備銀行の中央銀行と協力し、民間金融機関と連携して金融システムにおける資産のトークン化を調査するプロジェクト「Project Agora」を 開始した 。
このプロジェクトは、BISが提案した統一台帳の概念に基づいて、トークン化された商業銀行預金とトークン化された中央銀行マネーを結びつける。BISは、「これは、スマートコントラクトとプログラマビリティを活用し、金融システムの機能を強化し、二層構造を維持しながら新たなソリューションを提供する可能性がある」と述べている。
「この主要な官民パートナーシップは、特に国境を越えた支払いに存在する、異なる法的、規制的、技術的な要件、営業時間やタイムゾーンなどの課題を克服することを目的としている」
具体的な指示と要件は後日発表され、民間銀行がパートナーシップに参加するための猶予期間が設けられる。BISの経済顧問兼調査責任者であるヒョン・ソン・シン氏は、「トークン化は、従来のデータベースの記録保持機能と、中央銀行の枠組みの中で譲渡を管理するルールと論理を組み合わせるものである」と述べている。
一方、BISイノベーションハブの責任者であるセシリア・スキンスリー氏は、「共通の決済インフラ」について言及し、異なるデジタル通貨間で決済システム、会計台帳、データレジストリを相互運用可能にするものであると述べた。
BISは近年、金融の中央集権化に関連する仮想通貨の革新に強い関心を示している。1月23日、BISイノベーションハブは、サイバーセキュリティ、金融犯罪対策、中央銀行デジタル通貨、グリーンファイナンスなどの課題を探る6つの新しいプロジェクトを追加した。BISは、スイス国立銀行、世界銀行と協力して、トークン化された約束手形プラットフォームの概念実証(PoC)を構築する「Project Promise」も推進している
免責事項:本記事の内容はあくまでも筆者の意見を反映したものであり、いかなる立場においても当プラットフォームを代表するものではありません。また、本記事は投資判断の参考となることを目的としたものではありません。
こちらもいかがですか?
バーチャルズプロトコル、戦略的ソラナ拡大でマルチチェーン成長目指す
4年周期、ビットコイン上昇:再び起こるか?
今週注目のトークンロック解除5選
イーロン氏のD.O.G.E、政府効率化へブロックチェーン探求