仮想通貨トレーダーは、現物型イーサリアム上場投資信託(ETF)が5月31日までに米証券取引委員会(SEC)によって承認されるかどうかに賭けている。

ポリゴンベースの仮想通貨ギャンブルサイト「ポリマーケット」では、トレーダーが5月末までにイーサリアムETFの申請が承認されるかどうかに「イエス」または「ノー」で 賭けている 。賭けられた金額は合計240万ドルを超え、約81%が5月末までのイーサリアムETF承認の可能性に悲観的だ。

5月にイーサリアムETFは承認されるか? 分散型予測市場ポリマーケットで240万ドル相当の賭け image 0 イーサリアムETFのベッティングマーケット Source: Polymarket

仮想通貨トレーダーは、予測に基づいてイエスまたはノーの株式を購入する。株の価値は賭けのオッズを表し、仮想通貨市場の動きと同様に変動する。現時点でイエス株のコストは0.19ドル、ノー株は0.81ドルの価値がある。これは、5月末までのイーサリアムETF承認の可能性を信じるトレーダーが少ないことを意味している。イエスに賭けてるトップトレーダーは約8万4000ドル相当の株を保有しており、ノーのトップ保有者は約12万7000ドルのノー株を持っている。

もしSECが5月31日の期限前にイーサリアムETFを承認した場合、イエス株の保有者は利益を現金化することができる。しかし、その日までに承認がない場合は逆の結果となる。

仮想通貨トレーダーがETF承認結果に賭けるのはこれが初めてではない。1月5日、Redditユーザーは、ポリマーケットのギャンブラーが1月15日までにSECによって現物型ビットコインETFが承認されるかどうかに賭けることを 批判した 。あるRedditユーザーは賭けを愚かだと表現し、1ドルを賭けて10セントを勝ち取るようなものだとした。一方、別のユーザーは冗談交じりに、賭けのために子供の大学資金を失いそうだと語った。ETF結果に関する全体の賭け金額は、予測市場で少なくとも1200万ドルに達した。SECは最終的に1月10日にビットコインETFを承認した。

投資管理会社グレイスケールは5月の現物型イーサリアムETF承認に自信を 表明している 。3月25日、グレイスケールの最高法務責任者のクレイグ・サルム氏は、「規制当局からの関与が不足していると感じられることが、承認されるか否かを示唆するものではない。個人的にはそれによって落胆しておらず、ETFが承認されるべきだと考えている」と語った。